想いをカタチに、世の中をもっと楽しく。

 わたしたちケーツーステーションは、海外でのモノづくりを中心とした貿易事業と、携帯電話をはじめとするモバイル通信サービスを提供する通信事業という、二つのビジネスを展開しています。会社設立は1988年。そのころから普及し始めた携帯電話の代理店からスタートし、やがて携帯ケースの需要にいち早く着目してオリジナル製品の企画販売を開始しました。そして携帯ケースで国内トップシェアを達成すると、次に携帯ストラップの企画販売を手掛けるようになり、その後、企業さまとエンドユーザーさまを結ぶノベルティを中心に数々のヒット商品を生み出してきました。


 今日までの30年余の歴史において、わたしたちが変わることなく大切にしてきたこと。それは、常に使う方の立場になってビジネスに取り組むという姿勢です。本当に喜んでもらえるモノや必要とされるサービスは、使う方の想いを汲み取った上で創意工夫を凝らし、アイディアを盛り込むことで実現できるものと考えています。そして、その想いをさまざまなカタチで広げることで、わたしたちは世の中をもっと楽しく、もっと豊かなものにしたいと願い続けています。


 これは余談ですが、わたしは昔から「どうしてだろう?」と思ったことを徹底的に突き詰める性格でした。例えば中学生になって英語を習い始めたころ、「“This is a pen”はどうして“This is a pen”なのか?」「“This pen a is”ではダメなのか?」と真剣に考えていました。先生は「文法としてそうだから」というだけで、わたしの疑問を解きほぐすような説明はしてくれません。そこで数々の参考書をあたり、自分なりに英語の基本文法を理解してようやく、“This is a pen”で正しいという真理に到達したのです。今から思うと笑い話ですが、このような姿勢は一切の先入観を排除して常に問題意識を持ち、「本当に喜んでもらえるモノや必要とされるサービス」を愚直なまでに追求する、わたしたちのビジネス姿勢につながっていると思います。


 いま、時代はかつてないほど大きな変化の真っただ中にあり、地球環境を含む社会とのつながりや、事業活動にかかわるさまざまな人たちとのつながりの中で、企業に求められる責任もより一層問われるようになっています。わたしたちはこれからも設立以来の姿勢を守りつつ、社会環境の変化にしなやかに対応することで自らの持続可能性を高め、人と地域と社会により一層の貢献を果たしてまいります。

代表取締役社長
足立 惠司